診療所の開設

昭和49年10月寿町勤労者福祉協会が開設されましたが、診療所はなかなか開設することができませんでした。住民の長い間の要望であった『まちに診療所が欲しい』との願いは、開設後5年を経過した昭和54年7月、会館3階に当協会診療所が開設したことによりようやく実現しました。
当協会診療所がなかなか開設にいたらなかった背景には、当時の寿地区の状況から、医師の確保が困難であったことがありました。そんな中で、横浜市医師会から白羽の矢が立てられたのが佐伯輝子医師でした。以来31年間診療所長として、地域住民に寄り添う診療を担い、平成23年からは、現在の緒形芳久医師が所長として、その伝統を受け継ぎました。そして令和4年、緒形医師に替わって新しく飯島医師が所長に就任しました。
当初は、週3日間(月・水・金)、午後2時から午後6時までの診療でしたが、その後、スタッフの増員等体制を整えて、昭和57年4月から週5日間(月~金)の診療となり、さらに令和4年からは内科二診制となりました。

診療所の改修

平成10年3月1日、20年間診療を行ってきた3階診療所から、1階の食堂跡に診療所を移転しました。同時に、高齢者や車椅子の方々が利用しやすいように、スロープやトイレの設置等の改修も行いました。そのうえ、待合室が広くなったこともあって、患者数が増加しました。

DOTS事業の開始

平成12年1月、横浜市から受託したDOTS事業を2月から開始するため、治療室を改修整備し、専用のDOTS室を新設して実施しています。

精神科の開設

寿地区では、精神疾患患者が平成10年度末には1,029人に達し、その内の約370人が、生活保護の医療扶助を受け、寿地区周辺の医療機関に分散していました。そんな背景もあり、平成12年6月には横浜市の要請を受け、精神科・心療内科を新設、専用の診療室を設置し、専門医1名を配置し診療を開始しました。

午前診療開始・はまかぜ健診の実施

平成15年6月からは午前診療を開始し、横浜市生活自立支援施設「はまかぜ」入所者に対する健康診断を受託し、各区福祉保健センター、清水が丘病院等の連携・協力のもとに行ってきました。

精神科の拡充

平成20年4月からは地域のニーズに応え、精神科を拡充し、水曜、金曜の週2回にしました。平成21年4月には精神科の受診日を月曜日にも拡充し週3回としました。
また同月、新たに精神科デイケアを開設しました。当初、月曜日・水曜日の週2日でしたが、平成22年4月には金曜日を含め週3日になりした。
平成24年5月からは木曜日を含め週4日になり、平成25年4月からは火曜も実施し、内科同様週5日としました。